ASIAN KUNG-FU GENERATION

V.A「AKG TRIBUTE」

投稿日:2017年4月15日 更新日:


V.A「AKG TRIBUTE」(2017)

~アジカンから繋ぐ未来への階段~

バンド結成20周年を記念したトリビュートアルバム。

アジカンを間に挟んだ、若手バンドの殴り合い。

この企画が発表されたときに思ったのは、若いバンドばかりだなと。(the chef cooks meぐらいか例外は)
アジカンを聴いてきて育った世代なんだろうけど、そんなバンド腐るほどいる。
むしろ、20代中盤~30代前半のバンドマンでアジカンを耳にしていないバンドマンなんていないんじゃないか。

若手ばかりではなくて、アジカンと同世代の人たちも入れてほしかったなと正直思った。
例えば、盟友のストレイテナーやthe HIATUSなど。+若手バンドという構図が良いのではと。
ただ、LILI LIMIT、yonigeなど自分が最近よく聴くバンドも参加しているということでこのアルバムを手に取った。

大きく分けて2つの手法で各バンドはアジカンの曲をカバーしている。
①原曲に近いアプローチ、②自分達の曲っぽく大きくアレンジの二つだ。

①の例が、KANA-BOON「君という花」、BLUE ENCOUNT「アンダースタンド」。
彼らは、曲を聴いていてもアジカンの影響を大きく受けているだろうと分かる人達。
最大限にリスペクトして、「曲の良さ」を再度認識させることを意識したのだろう。

逆に②の例が、never young beach「君の街まで」、Creepy Nuts「リライト」、LILI LIMIT「ブラックアウト」。

特に異端を放ってるのはCreepy Nuts。原曲をサンプリングしてラップぶちかましてくる。
こんなもんやる前から批判されるのは分かっているはずである。しかも曲は代表曲で大正義「リライト」。

トリビュート盤を戦場に見立て、戦いに来た彼らに胸が熱くなった。
never young beach、LILI LIMITは自分たちのルーツ音楽に上手く落とし込んで、新たな魅力を提供している。

他にも、04 Limited Sazabys「未来の破片」のポップパンクアレンジは彼ららしいなと思ったし、
yonige「ソラニン」、リーガルリリー「ムスタング」は女性が歌う良さを味わう。両バンドとも切迫感があった。

聴いていて思ったのは、アジカンの曲はやっぱり良いなというありきたりな感想。
結構アレンジしてる曲も、ちゃんと聴けてしまうのが凄い。
理由はメロディの良さだったり、歌詞の良さだったりする。愛される理由が分かる曲達。

アジカン好きの人は、このアルバムから参加バンドの曲を聴いてみたいと思うかもしれないし、
逆に参加バンドが好きな人は、アジカンの曲を聴いてみたいと思うかもしれない。

そうやってどんどん繋がっていけばいい。そうやって音楽が繋がっていけばいい。

1. ソラニン / yonige
2. 未来の破片 / 04 Limited Sazabys
3. Re:Re: / じん
4. 夏の日、残像 / amazarashi
5. リライト / Creepy Nuts
6. 迷子犬と雨のビート / シナリオアート
7. ブラックアウト / LILI LIMIT
8. N.G.S / 夜の本気ダンス
9. アンダースタンド / BLUE ENCOUNT
10. ムスタング / リーガルリリー
11. 君の街まで / never young beach
12. 踵で愛を打ち鳴らせ / the chef cooks me
13. 君という花 / KANA-BOON

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著者:S.S
1990年生まれ。愛知県出身。

邦楽アルバムの感想とコラム記事を中心に書き殴っていきます。
特にロキノン系といわれるジャンルを好んで聴く。

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