【Syrup16g】アルバム「delaidback」感想

delaidbackのジャケット写真
Syrup16g「delaidback」(2017)

2017年11月8日発売、10枚目のフルアルバム。

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感想

今回の作品は未発表音源集。

過去にも「delayed」、「delaydead」と未発表音源をまとめたアルバムを出してきた彼らだが、再結成後では初の試み。
個人的には今回の収録曲を耳にしたことが無かったので、純粋にSyrup16gの新作として聴いた。

このアルバムを聴いて素直に浮かんだ感想は「再結成後で一番の出来だ」というもの。

どの曲もメロディがしっかりしている。
Syrup16gの良さを歌詞に見いだす人は多いと思うけど、良いメロディに乗っているからこそ歌詞が届くということを忘れてはいけない。

「こんな良い曲出来てたんなら、もっと早くリリースしてください」と思わずつぶやいてしまうほど、一曲一曲のクオリティが高い。

特に気に入った曲は、「光のような」と「赤いカラス」

どちらも、Syrup16g解散後にボーカル五十嵐が立ち上げたソロプロジェクト「犬が吠える」のライブで披露された曲。
当時の五十嵐は「売れたかった」とインタビューで語っている。
そのためか、耳に残るメロディを意識して作ったんだなというのを聴いていてひしひしと感じる。

ポップな曲ではあるんだけど、どうしようもなく五十嵐隆が作ったとわかる曲になっているし、五十嵐の声も高音は結構怪しい感じがするんだけど、それが逆に切迫感があって心に刺さってくる。

こんな名曲が埋もれなくて良かったなと。
この2曲だけでも、「delaidback」を出してくれてありがとうって思った。

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他にも「透明な日」はアルバム「COPY」に入っていそうだなとか、「冴えないコード」は「HELL-SEE」、「夢みたい」は「Mouth to Mouse」に入ってそうとか、過去の彼らを思い出させる曲もある。

そして、どの曲もキタダマキが弾くメロディアスなベースラインが流石としか言いようがない。
3ピースバンドのお手本のような音の隙間を埋めるベース。
彼の存在はとてつもなく大きい。

今回の作品を評価してしまうと、再結成後にリリースされたアルバムが良くなかったという風に思われるかもしれないが、誤解を恐れずに言えば「その通り」と言うしかない。

心のどこかで、「解散前のアルバムの方が良かったな」と思っていた。「Hurt」は好きだけど、「Kranke」、「darc」は正直ピンとこなかった。
言葉にするのは難しいけど「Syrup16gがSyrup16gを演じているような感じ」がしていた。
無理してんじゃないかと。

そんな風に感じていた自分でも今作は「良い作品」と自信を持って言える。

なんもいいことがねえ

「4月のシャイボーイ」

こんなフレーズをサビで使っちゃうところに笑っちゃうし、

中央線が止まっても
最終に乗り遅れても
この生活は終わらない

「光のような」

どうしようもなく迫ってくる日常を歌ったこのフレーズに涙してしまう。

こんなにも心の隙間にすっと入ってきて、居座り続ける音楽は他に無い。

やはりこのバンドは自分にとって特別なんだと、再度気付かせてくれた作品。

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収録曲

1.光のような
2.透明な日
3.Star Slave
4.冴えないコード
5.ヒーローショー
6.夢みたい
7.赤いカラス
8.upside down
9.ラズベリー
10.開けられずじまいの心の窓から
11.4月のシャイボーイ
12.変拍子
13.光なき窓

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