ストレイテナーが「Future Soundtrack」で伝えた20年分の「ありがとう」

Future Soundtrackのジャケット写真
ストレイテナー「Future Soundtrack」(2018)

2018年5月23日発売、10枚目のフルアルバム。

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感想

「Future Soundtrack」というタイトルを見て、2つの疑問が思い浮かんだ。

まず、「”Future”とはいつの時点を指すのか?」ということ。

答えはアルバムを聴かなくても、収録曲を見れば「なるほど」ってなる。

「The Future Is Now」なのです。

未来をさあ見に行こう
過去も変えていく未来を
いつかきっと解るんだ
その未来は今なんだ

「The Future Is Now」

「The Future is Now」を聴くと、「輝く未来が待ってるよ」みたいな楽観主義ではなくて「今が大事なんだぞ」という、ある意味妥協を許さない厳しさを感じる。

その厳しさに、ストレイテナーというバンドの優しさが溢れている気がしてならないのだ。

「輝く未来が待ってるよ」と子供達に伝えるのは、良いことだと思う。

ただ、「今を頑張れば」という言葉を付け足す必要があるんじゃないだろうか。

未来は急に降ってくるものではなくて、「今」を積み重ねた延長線上に位置するものだということを忘れてはならない。

ストレイテナーは、そのことをちゃんと伝えている。

結成20年目のバンドが「子供達に正しく教える」という大人の役割を果たしていることに、胸を打たれてしまった。
(「The Future Is Now」はストレイテナー初のアニメ主題歌なのです)

続いて、”Soundtrack”に対する疑問。

「サウンドトラック」は、映画などの作中で使われる音楽を収録したアルバムのこと。

じゃあ「どんな内容の映画の”Soundtrack”なんだろう?」って疑問が浮かんだ。

アルバムを通して聴いて、「長編ラブストーリー」に違いないという結論に達しました。

「ストレイテナーって、こんなにラブソングが多かったっけ?」
と混乱するほど、愛の歌が次々と耳に届いてくる。

記憶を辿ってみると、以前からストレイテナーはラブソングを歌っていた。

ただ、今作のラブソングは描写がより具体的なのである。

色が移ろう並木道を
いつも細い背中にギターを背負って歩く
きみを好きになって1年が過ぎた

「Boy Friend」

まだ暗い朝の街並みを
無人の電車が音もなく走る
まだひとつになれない心が
きみの寝返りに合わせて揺れた

「もうすぐ君の名前を呼ぶ」

妙に具体的で、その描写が映像として思い浮かべることが出来る。

「きみを好きになって」ってフレーズも、正直すぎて聴いているこっちが恥ずかしくなるほど。

秦基博とコラボした「灯り」も、配信限定シングルとしてリリースした「月に読む手紙」も、ストレートなラブソング。

「これは、ホリエアツシの実体験なのかな?」という歌詞の数々に、ファンタジックな歌詞を得意としていた以前との変わりように驚いた。

ただ、この「Future Soundtrack」に収録されたラブソングの数々を、恋人に対して歌ったものと単純に捉えることはできない。

ストレイテナーのメンバー、あるいは支えてくれたファンに対する、ホリエアツシからのラブソングだと考えてる。

バンド結成20周年という節目を迎え、これまでの感謝の気持ちを歌に込めたんだと思う。

感謝を歌っている曲達だから、激しくある必要はない。

その結果、彼らのキャリアの中で、最もポップなアルバムになった。

これぞストレイテナーというメロディの「After Season」や、メロコア直系の「Last Stargazer」というテンポが速めの曲も収録されているが、多くの曲は優しく繊細な音で作られたポップソング。

とても聴きやすいので、何度も繰り返し聴いてるし、これからも聴くと思う。

【関連記事】
2018年5月に聴いた曲・アルバム

収録曲

1.Future Dance
2.タイムリープ
3.After Season
4.Boy Friend
5.灯り
6.もうすぐきみの名前を呼ぶ
7.The Future Is Now
8.Superman Song
9.Last Stargazer
10.月に読む手紙
11.Our Land

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