Shout it Out

Shout it Out「青年の主張」

投稿日:2017年5月17日 更新日:


Shout it Out「青年の主張」(2017)

~大人になってしまいそうなんだ~

2016年メジャーデビューの二人組。初のフルアルバム。

不安や恐れを叩き潰す轟音。

ここ最近のロックシーンを考えると、四つ打ち全盛からストレートなギターロックへの揺れ戻しが起きているようだ。
踊れるロックが食傷気味なのか、真っ直ぐなサウンドに強い言葉を乗せたバンドが続々と人気を集めている。

例としては、My Hair is Badやyonigeといったところ。
RADWIMPSが最新シングル「サイハテアイ二」で直球ギターロックやってるのも興味深い。
Shout it Outもそういった流れに乗ってメジャーデビュー。
野球で例えたら、150キロ台のストレートで押しまくる投手のような直球バンド。

このアルバム聴いて最初に思ったのが、「音がデカイ」ということ。

「いやいや、音量上げてたんじゃないの?」って言われるかもしれないけど、他のバンドと比べれても明らかにデカイ。
これはこのアルバムのプロデュースに携わった、柳沢亮太(SUPER BEAVER)の想いを感じる。

Shout it OUTの良さは、「真っ直ぐすぎる詞&演奏」だろう。若いときにしか出せないだろう熱量。

「確かに明日は怖いけど 僕らいつだってここで生きている (青春のすべて)」

生きていることを証明するかのように歌い、全力でギターを掻き鳴らす。
多少荒くなっても、音圧を上げることでShout it Outが持つ演奏の熱量を音源でも表現したかったに違いない。

曲の大半がテンポの速い楽曲。何かから逃げ出すかの如く矢継ぎ早に疾走していく。
おそらく「大人になってしまうことへの恐れ」から逃げ出したいんじゃないかな。

でも、彼らも気づいてる「大人」に足を突っ込んでしまっていることを。
だから、「青年」の主張なんだ。子供と大人の間。微妙な時期。

「アンタの言う「勝ち組」って 何に勝てばそれを名乗れるの? (17歳)」

とインディーズ時代の楽曲「17歳」では歌い、大人に対しての反骨心を露わにしていたが、

「嫌いなわけじゃなんだ ただ矛先が欲しかった (青年の主張)」

今作のリードトラック「青年の主張」では、立場も変わったためか冷静に振り返る。
もう子供じゃない。そんなこと、分かってる。でも、まだ大人にはなりたくない。
そんな揺れ動く狭間で作られたこの作品は、Shout it Outの成長の記録でもある。

大人になることに不安はある。でも、夢がある。だから、いまを一生懸命生きるぐらいしかできることはない。
そんなメッセージをこの作品から自分は受け取った。

心配なのは、Shout it Outが「若者の代弁者」のような立場になっていることだ。

Shout it Outの二人はともに1996年生まれ。いまはそういう風になってしまうのも仕方がない。
ただ、バンドはこれから先も続けていくのだろう。いつまでも若くはいられない。

そうなったときにShout it Outがどのような音楽を鳴らしていくのか。
過ぎ去った日々に想いを馳せて轟音を掻き鳴らすのか。
それとも、まだ見ぬ未来に向かって歌っていくのか。

どんな未来が待ち受けていようと、彼らの行く先に光があってほしい。

1. 大人になれない
2. 17歳


3. 雨哀
4. 道を行け

5. DAYS

6. 夜間飛行
7. トワイライト
8. 青春のすべて

9. 影と光
10. 青年の主張

11. エンドロール
12. 灯火

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プロフィール

著者:S.S
1990年生まれ。愛知県出身。

邦楽アルバムの感想とコラム記事を中心に書き殴っていきます。
特にロキノン系といわれるジャンルを好んで聴く。

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