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【新曲レビュー】SHISHAMO「BYE BYE」

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2017年8月2日発売のSHISHAMOの新曲「BYE BYE」のレビュー。

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楽曲の話

CMソングとして、サビのみを聴いた印象では、爽やかな夏のポップソングという感じだったけど、とんでもなかった。
アルバム「SHISHAMO4」から次のステージへ。
バンドとしての成熟度を感じさせる、パワフルかつ繊細な夏ソングとなっている。

ゴリゴリのベースに、ギターカッティングが絡まるイントロは、一聴してカッコいいなと。
アクセントとして効いているのは、ピアノのフレーズ。
ちょっと、調子外れなメロディが不思議な緊張感をもたらしている。
ここ最近の彼女たちの楽曲は「好き好き!」など、イントロで惹きこまれる曲が増えてきたけど、これは真打ち登場。

ベースの音がメロディを引っ張る、早口なAメロ。
楽器隊のキメの部分で緩急をつける、メロディとしてはAメロの延長のBメロ。
と、続いていくのだが、最初のサビが来るのは、曲が始まって約1分40秒後と比較的遅め。

なるほど、サビを遅めに持ってきたのは、Aメロ、Bメロと曲調が変わるからか。
起伏を抑えたAメロ、Bメロから、爽快感あふれる気持ちいいメロディが癖になるサビへ展開。

サビ終わり、タイトルフレーズの歌い方が天才の仕事。耳に残らざるをえない。
ちょっと、リフレインをかけて余韻残してるのが色気出してる。

歌詞の話

曲名が「BYE BYE」ということで、別れの曲。
前の彼氏のことを忘れられずに、モヤモヤしてる自分との別れを歌っている。

サビ以外の部分はネガティブワード満載で、前の男引きずってんなと感じさせる。
一方で、

「身動き取れないフリしてる もう体は動くのに」

と、そんな自分に嫌気がさしているということもわかる。

サビの部分では、自分に言い聞かせるかのように、

「あーあ 今年の夏は違う あーあ きっと違うんだから」

と歌い、過去の自分、そしてモヤモヤしてる現在の自分との決別を心に決める。

ここからは、自分の予想。
多分、この女はおそらく来年の夏も同じこと言ってると思う。

なんでそう思ったかというと、「○○を変える」という具体的な行動が何一つないから。

「あーあ 最後まで君はね あーあ 知らないままだったよ 本当の私 知った気でいたでしょう?」

このフレーズ、Cメロ後のサビなんだけど、めちゃくちゃ面倒くさくないですか。
「自分は悪くない、全部あなたが理解してくれなかったからいけないんだ」的な。
全然、客観視が出来てない。

この女がいまの状態から抜け出すには、変化が必要だと思う。
じゃなきゃ、また別の男とも同じ結末を繰り返すだけ。
同じ夏を繰り返すだけになるのだ。

まとめ

全体を聴けばロックファンを唸らすようなサウンド。
CMで映えそうな、しっかりと印象を残す爽やかなサビのメロディ。
爽やかな歌詞なのかと思いきや、悶々とした歌詞の雰囲気。

おそらく次のアルバムになるだろう「SHISHAMO5」への第一歩となる、このバンドが持つポップとロックのバランス感覚の良さが発揮された楽曲。

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プロフィール

著者:S.S
1990年生まれ。愛知県出身。

邦楽アルバムの感想とコラム記事を中心に書き殴っていきます。
特にロキノン系といわれるジャンルを好んで聴く。

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