凛として時雨「DIE meets HARD」とかいう怪曲

DIE meets HARDのジャケット写真
2017年8月23日発売の凛として時雨の新曲「DIE meets HARD」の感想。

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感想

約2年ぶりの新曲は、期待以上。

重厚でスリリングな演奏、他のバンドとは圧倒的な違いを見せる彼らが帰ってきた。

サウンドを聴いて最初に思うのは、ドラムがシンプルなリズムパターンを刻んでいること。
彼らのシングル曲としては、遅めのテンポで刻まれる重厚な四つ打ち。

テンポを落としたからといって、彼ら特有の冷たい音像が消えてしまうことはなく、TKが弾くノイズがかったギターはさらに切れ味を増し、聴いた瞬間に「あっ、これ時雨だ」とわかる唯一無二のサウンドに仕上がっている。

邦楽ロックの高速化に一役買った彼らが、結成15周年を祝うシングルとして、決して早いBPMではないシングルを発売したところに、シーンの分岐点が来たんだなと思ったり。

ぞわぞわするようなスリリングなサウンドに乗るのは、やはり狂気に満ちた歌詞。

君が傷付いて壊れて
やっと眠りにつけるんだ
安心した僕の心は 絶対普通じゃないね

聴いていくと感じる、底なしの破壊衝動。「死」を求め彷徨う。
(PVの再生時間を「4:44」と「4」を並べてきたところからも、相当求めている)

こんな生き方をしている「僕」の最期は激しいものになるに違いない。「DIE meets HARD」である。

「狂気」という言葉を彼らの曲に使いがちだが、これほどまでに彼らに似合う言葉はないと思う。
誰でも、少しボタンを掛け違えれば生じてしまうかもしれない衝動を生々しく表現した。

テーマとしては重々しい歌詞ではあるが、凛として時雨らしい遊び心(もはや、ただのギャグ)が入っているので、聴いた後はそんなに暗い気分にはならない。

「see more guitars the world」

この部分が完全に「下北沢」と聴こえる。この曲が「下北沢ダイハード」というドラマの主題歌なのにちなんでいる。
後半、ベースの345が「see more guitar」と繰り返す部分は完全に笑わせにいってると思われる。

この振り切れた感性が逆に怖い。結局、「狂気」という言葉に辿り着いてしまう。

突き抜けた圧倒的な個性は健在だということを示した、怪曲。

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