SEKAI NO OWARI

SEKAI NO OWARI「Tree」

投稿日:2015年2月8日 更新日:


SEKAI NO OWARI「Tree」(2015)

~そっか、みんな疲れてるんだな~

2014年末には紅白に出場、もはや知名度では国民的バンドの仲間入りを果たした彼らの2ndフルアルバム。
13曲中8曲にタイアップが付いているという、セルアウトを狙ったアルバム。結果、初週で24.8万枚の大ヒット。
「どの層に受け入れられているのだろうか?」という素朴な疑問はあるけども、ここまで売れるとは驚き。
結局、みんな疲れているんだ。だから、ファンタジーを求めるんだ。ディズニーランドと一緒。

鐘の音から始まるインスト曲「the bell」
ファンタジーな雰囲気作りには抜かりがない。

壮大なサウンドに乗せてカーニバルに誘いこむ「炎と森のカーニバル」
実在する地名を盛り込んでいるのがポイントだろうか? 現実に紐づいたファンタジーなんだぞと。

君を「雪の妖精」なんじゃないかと思い込むほど、恋愛にはまりこむ「スノーマジックファンタジー」
安心するほどのFukase節。書いてて恥ずかしくならないのだろうかと思うんだけど。メンタル強いな。

和風なフレーズから一転、いつものセカオワサウンドが繰り出される「ムーンライトステーション」
また、「YOKOHAMA」が出てきたぞ。憧れでもあるのかな? ちなみに、東京にこんな素敵な駅はないぞ。

割と早めのテンポで世界中を飛行する「アースチャイルド」

「何もかも無くしてしまった日は 「世界の終わり」のようで 僕らはそこから始めようと 名前つけて初めて夢を見たんだ」

そういう経緯でバンド名が決まったのか。ところで途中で英語表記になったのはなぜ?

能年玲奈主演「海月姫」の主題歌「マーメイドラブソティー」
タイアップありきで作成された楽曲だなと言う印象。無難にポップに仕上げてきた、これもセンス。

DJ LOVEのことを歌った曲?「ピエロ」
サビのメロディは結構好きだったりする。ただ、歓声やら、象の鳴き声やら聞こえてきて集中できない。

そしてこのアルバムのキーになりそうな楽曲が続く。
まず、「銀河街の悪夢」。彼らにしてはシンプルなサウンドに乗せて、Fukase の痛々しい苦悩が歌われる。

「「いいかい君は病気だから」とお医者さんがくれた この薬を飲んだなら深い眠りに堕ちるんだ」

「落ちる」ではない「堕ちる」。絶望からスタートしたから「SEKAI NO OWARI」というバンド名になったことを再確認。

続く「Death Disco」はこのアルバムの中では異質のシリウスなサウンド。
聴きたいんだけど、Fukase は「何を信じてる?」

前曲までの流れから打って変わり、陽気な「broken bone」
歌詞は前曲までの流れをくんでる感じ、気持ち暗め。

セカオワとしては初めて、作詞作曲を Saori が手がける「PLAY」
とはいってもFukaseが作ったと言われても何の違和感もない。次曲の「RPG」と繋がった世界観。

彼らはこの曲でキッズ層を取り込んだらしい「RPG」
確かに、この曲のハンドクラップはみんなでやったら楽しそう。

「「世間」という悪魔に惑わされないで 自分だけが決めた「答」を思い出して」

こういうフレーズを聴いて育った子供たちが、どういう「世間」を作っていくのか気になる所ではありますが。

ラストは皆さん大好き「ドラゲナイ」こと、「Dragon Night」
最後にこの曲が来ると、割と祝祭感が出る。
そして、あざといまでの「四つ打ち」+「サビ繰り返し」。耳に残るわけだ。

現実感を排除して、ファンタジーにこだわったアルバムに見えるが、実はそうではないことに一聴すると気づく。
こういう人間らしさを多少残した所が魅力なのかとも思うけど、Fukaseの何を考えてるか分からない歌詞は苦手。
シングル曲はどれも意味のない歌詞だと思う。現代の疲れた人達にはそれが受け入れられる。考えるのは面倒。
一つ言えるのは、今後もみんな Fukaseの手のひらの上で踊らされ続ける。
いつ、カーニバルが終わるかは分からないけど。

1. the bell
2. 炎と森のカーニバル


3. スノーマジックファンタジー

4. ムーンライトステーション

5. アースチャイルド
6. マーメイドラプソディー
7. ピエロ
8. 銀河街の悪夢
9. Death Disco

10. broken bone
11. PLAY
12. RPG

13. Dragon Night

スポンサーリンク

レクタングル大

レクタングル大

-SEKAI NO OWARI
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

関連記事はありませんでした

プロフィール

著者:S.S
1990年生まれ。愛知県出身。

邦楽アルバムの感想とコラム記事を中心に書き殴っていきます。
特にロキノン系といわれるジャンルを好んで聴く。

カテゴリー