RADWIMPS「人間開花」

人間開花のジャケット写真
RADWIMPS「人間開花」(2016)

2016年11月23日発売、8枚目のフルアルバム。

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感想

強いアルバムだ。
何が強いかというと「前に向かうという意思」

正直、ここ最近の彼らの作品は重かった。聴くのにエネルギーがいる。

ただ、今回は聴いていてエネルギーを貰える作品。

彼らの作品でこういう経験は初めてかもしれない。

映画「君の名は。」からRADWIMPSを聴くようになった人は、正直戸惑うんじゃないかとも思ったり。

それぐらい彼らの楽曲はバラエティに富んでいて、むしろ「前前前世」のようなストレートなギターロックは異端だ。

ただ、彼らは以前からこういうバンドだった。

一つのアルバムの中で様々な挑戦をして、その都度リスナーに驚きを与えてきた。

以前から彼らを聴き続けてきた従来のファンはすんなり受けれたんじゃないかな。

インタビューで野田洋次郎は「ようやく人間になった」という感じがしたと言っていた。

それが「人間開花」というタイトルに繋がったという。

むしろ、このタイトルしか思いつかなかったとも。

生きていく喜びを表現したこの「人間開花」というアルバムは、今を苦しんでいる人達に届くんじゃないかと。

RADWIMPSが新しい段階に入ったことが分かる快作です。

全曲感想

1.Lights go out

キラキラした音色のギターが終始鳴り響く、全英歌詞曲。

中盤以降はピアノが入ったり、ハードなサウンドに展開したり彼らの演奏技術の高さが良く分かる。

光が差し込むイメージが浮かんでくる開放的な楽曲。

2.光


ここまで愚直なギターロックがいままでの彼らの楽曲にあっただろうか?

前曲のアウトロからそのまま流れ込む。

野田洋次郎はこの曲を「君の名は。」に提供しようとしていたらしいが、新海誠監督は「前前前世」を選んだという。

そういうエピソードを踏まえて聴くと、「いっせーのーせーで」といった歌詞は「君の名は。」の物語にリンクするものがある。

曲調的には彼ららしくないかもしれないが、こういう曲は自分は条件反射的に好きになってしまう。

3.AADAAKOODAA

ヒップホップテイストの楽曲。

RADの攻撃的な側面を見せる、こういう曲もRADWIMPSらしさの一つだ。

AHHと言ったらHOHHと乗っかる あんたのほうが何倍もいいや

「AADAAKOODAA」

TwitterとかのSNSに対する警鐘が歌詞に込められている。

粗さがしする前に、自分のこと良く知らないとなと自戒。

4.トアルハルノヒ

この曲は、ファンなら歌詞を読んで泣いちゃうだろう。

ロックバンドなんてもんを やっていてよかった

「トアルハルノヒ」

彼らにとってこのアルバムを作る前に、ドラムの山口智史が休養に入ったことは衝撃だった。

そんな危機を乗り越えて作られたこの曲のこのフレーズはファンにとって最大のプレゼントに違いない。

5.前前前世 [original ver.]


2016年のヒット曲といえばこの曲。

しかし、この曲は曲調的には彼ららしいとは言えない。

あまりにもストレートなギターロックだ。

しかし、恋愛という要素が野田洋次郎に入れば、彼しか書けない歌詞世界が導き出される。

むしろ0から また宇宙をはじめてみようか

「前前前世」

「むしろ」ってなんだよ、天才か。
宇宙とかスケールでかすぎて「むしろ」で出来るレベルじゃないだろ。

(movie ver.)との違いは、大サビ前の歌詞が一番分かりやすい。
ぜひ聴き比べてほしい。

6.‘I’ Novel

「私小説」、そんなタイトルのこの曲は凄く温かさを感じる曲。

ラップに乗せて歌われるので歌詞の情報量が多い。

自分の人生を小説に例えたとき、どのぐらいまで来ているだろうか?

ちなみに野田洋次郎は「三行目」らしい。

今後続いてく物語という名の人生で、出会う全ての人に感謝しなければと歌詞を読んで思ったり。

7.アメノヒニキク

この曲の構成は素晴らしい。

淡々とした前半から、どんどん盛り上がっていく後半。

なんとなくだけど、雨を天気の涙に例えて歌っているような気がするが難しい歌詞だ。

比較的、直接的な歌詞が多い今作の中では捉えずらい歌詞となっている。

8.週刊少年ジャンプ

この曲名でバラードを歌い上げるセンスが凄い。

歌詞を読んでいくと、誰でも(特に男)は思ったことがあるんじゃないかなというフレーズの数々。

新海誠作品の一節じゃないけど「かつてあれほどまでに真剣で切実だった想い」はどこにいったんだろうか。

子供の頃思っていた大人にはなれなかったけど、まだ間に合うだろうかなんて思いを巡らせたりしてみた。

9.棒人間

ねぇ
僕は人間じゃないんです ほんとにごめんなさい

「棒人間」

衝撃的な歌詞から始まる楽曲だが、決して暗い曲ではない。

精一杯前に進んでいく意思を感じる強い曲。

自己肯定感について考えさせられる。

10.記号として


そういえば、ミクスチャーロックは彼らの得意分野だったよねと思いださせる。

「おしゃかしゃま」、「DADA」といった曲が好きな人にはオススメの曲だ。

いま生きているこの世界に不信感を抱きながらも、上を目指す。

11.ヒトボシ

この曲も凄く前向きな曲。

サウンドも力強い。

どうせ消えてく僕らなんだ 大事に抱えたところでいつか
ならば使い切ってやんだ

「ヒトボシ」

いま生きている一瞬一瞬を全力で駆け抜けていきたいな。

細かいこと考えないで、目の前にあるものから片付けていこうと思った。

12.スパークル [original ver.]

この曲も「君の名は。」に起用された曲。

映画で使われていた同曲との違い曲は、曲構成をコンパクトにしていること。

愛し方さえも 君の匂いがした
歩き方さえも その笑い声がした

「スパークル」

これぞ野田洋次郎というような歌詞。

この他にもこの曲は彼らしいフレーズが散りばめられてる。

壮大なサウンド、独特の歌詞。

RADWIMPSらしさが詰まった楽曲。

13.Bring me the morning

アコースティックギターで奏でるインスト曲。

次曲への繋ぎ。

14.O&O

過去のRADの曲でも挑戦していたゴスペルテイストの曲。

これだったか僕が この世に生まれた意味は

「O&O」

このアルバムでは、自己を肯定するフレーズがいくつか出てくる。

野田洋次郎の心情がよくわかるというか、今まで苦しかったんだなって思った。

15.告白

純粋なまでに愛を歌う、ピアノバラード。

友人の結婚式のために作った曲とのこと。

歌詞から察するに新郎の気持ちを歌った曲だろう。

「絶対」と言い切っちゃうのは素敵だなと。

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