【THE ORAL CIGARETTES】アルバム「オレンジの抜け殻、私が生きたアイの証」全曲感想

オレンジの抜け殻、私が生きたアイの証のジャケット写真
THE ORAL CIGARETTES「オレンジの抜け殻、私が生きたアイの証」(2013)

2013年8月28日発売、1stミニアルバム。

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全曲感想

1.mist…

カッティングが生むダンサンブルなサウンドが特徴のオープニング曲。

エロさを感じる歌詞と巻き舌を用いたボーカルによって、独特の怪しい雰囲気を作り上げる。

そんな理性の感情も まるで白い霧のように
溶けていったの

「mist…」

ライブで聴く人の理性を解き放ってやるぜという、意志表示だろうか。

2.Mr. ファントム

「メロディアスなギター+4つ打ち」という、ライブで盛り上がること間違いなしの楽曲。

意味のないフレーズに犯されてまた横になった

「Mr.ファントム」

このバンドの歌詞は語感重視。

とりあえず音を聴いて踊り狂えよというメッセージだと解釈。
中盤のスローダウンなど、短い楽曲の中にしっかりと構成が作り上げられているのは好印象。

3.瓢箪山の駅員さん

和風なギターフレーズと不思議なタイトルが印象的。

感じるのは夜の雰囲気。
曲名の「瓢箪山」は、ボーカルの山中が利用していた近鉄奈良線の瓢箪山駅を意味している。

歌詞は怪しい感じ、駅員さんと少女とか嫌な予感しかしないけど、この「瓢箪山の駅員さん」は幽霊と解釈していいと思う。
「こっちへ来い」とか、「顔色変えず飛び込んだ世界」といった歌詞から連想してみた。

前2曲よりはスローだが、踊れる要素はしっかりと入れてきているあたりにこだわりを感じる。

4.逆恨み小僧

アップテンポな楽曲の中に、静と動が混在する。

僕は超えていくんだ想像力を
見えない闇のその先で

「逆恨み小僧」

想像力をもっと使って、不安ばかりの現実を突き進んでいければいいなと思うわけですよ。

5.この季節に僕が唄う歌

ミドルテンポで、90年代J-POPっぽいメロディ。

恋愛ドラマの主題歌に使えそう。
こういう比較的スローな楽曲も歌えるとは知らなかった、新たな発見。

歌詞はというと、「君」と「僕」の物語で2人の関係は終わっていることが読み取れる。

個人的な解釈なんだけど、「君」は既に亡くなってるんじゃないかな?
「僕」の言動に諦めの色というか、絶望感を感じるのがその理由。
(後に、2ndフルアルバム「FIXION」でこの曲の続編となる「通り過ぎた季節の空で」が収録された。「君」視点のストーリーになっている。)

6.机上の空論に意味を為す

せわしなく動くギターが印象的。

歌詞に「時計じかけのオレンジ」が出てきて、アルバムタイトルともリンクしているなと。
「時計じかけのオレンジ」は有名な小説・映画で、この曲の歌詞も小説・映画の内容に影響を受けている。

脳内進行エピローグを
重ね合わせた記憶癒えない私
脳内進行エピローグを
君の抜け殻 私が生きた愛の証

「机上の空論に意味を為す」

「時計じかけのオレンジ」に出てくる主人公アレックスを思い出させる歌詞が用いられている。

最後に

2014年7月メジャーデビューの4人組バンド THE ORAL CIGARETTES のインディーズ時代のアルバム。

最近、各地のフェスで存在感を見せつけている彼ら。その魅力は何なのだろうか?

音楽性としては近頃の傾向ともいえる「身体を揺れさせるロック=ダンスロック」に分類できる。

だが、単にそれだけではない、知性を感じる曲構成が彼らの魅力。
彼らの楽曲は、中盤で転調する曲が多い。
サビとのメリハリをつけることで一瞬の盛り上がりを作り上げている。

短い楽曲が多いが、しっかり曲構成を練っている印象。
実は知性派というパターンか。

そして、どこか色気のあるボーカルの声が大人な雰囲気を作り上げる。
ボーカル山中さんの声質が男らしいのも特徴。
最近のこの手のバンドだと、女々しいボーカルが多い中で、男らしい色気のあるボーカルは武器になりうる。

今後、このバンドの名前を聴くことが増えるに違いない。

メジャーデビューシングル「起死回生STORY」も聴いたが、ポップさが増して多くの人に受け入れられそうな感じ。
この勢いに乗って、11月に初のフルアルバムを発売するとのこと。
群雄割拠の若手バンド勢の中で、どこまで駆け上がれるか、注目していきたい。

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