【ポルカドットスティングレイ】アルバム「大正義」感想

大正義のジャケット写真
ポルカドットスティングレイ「大正義」(2017)

2017年4月26日発売、1stミニアルバム。

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感想

YouTubeで若手ロックバンドの曲を聴いていると、最近やたら目にするサムネイル画像がある。

「美人が首を傾けながら、マイクに向かって歌っている画像」

ポルカドットスティングレイの楽曲「テレキャスター・ストライプ」のMVサムネイル画像だ。
既に再生回数は500万回を超えている。新人バンドとしては異例のヒット。

このバンド、すごくマーケティング能力が優れている。
YouTubeで表示されるサムネイル画像がどれも目をひくし、PVの構成もしっかりしている印象。
ボーカル雫はスマホゲームアプリのディレクターもしているとのこと。

なるほど、群雄割拠のゲームアプリ業界に携わっているから、マーケティング能力が高いのか。

しかし、肝心の曲についてはあまり語られてない気がする。
感想のほとんどが、「ボーカルかわいい」、「コスプレかわいい」とかそんな感じ。

そんな中で、バンド初のミニアルバムを聴いた感想。

「ちょっと待て、ギターめちゃくちゃ上手い」

楽曲の話

曲全体だと、最近では下火になりつつある四つ打ちのダンスロックを軸に置いている。
ポルカドットスティングレイを他の「ダンスロックバンド」と差別化させているのが、エジマハルシのリードギター。

Aメロでボーカルの裏で、弾きまくりの高速カッティング。
収録曲全てで披露される、テクニカルで印象的なギターソロ。
間奏で弾いたり、アウトロで弾いたりしている。

最近のバンドはギターソロを弾きたがらない印象が強いが、このバンドは弾きまくってる。

テクニックを見せびらかしてるだけでなく、耳に残るフレーズをしっかりと弾いているところが高評価。
イントロのギターフレーズは、曲中で何度も繰り返して印象を強くしようと工夫している。
あと、そもそもの音作りが素晴らしい。

歪み過ぎず、丸みもおびているので、音の輪郭がしっかりしていて一音一音聴き取れる。

どっから、こんなギタリスト連れてきたんだ?

そして、やはりボーカル雫の存在感も語らざるをえない。
椎名林檎を彷彿とさせる、艶めかしい歌声。
さらに、歌詞の内容に合わせて、変化させる声色の違いが魅力的なボーカル。

癖が強いボーカルではあるが、癖の強いバンドサウンドと絡まることで、なぜかバランスが取れている。

歌詞の話

印象としては、個人的な主張というよりも、曲の雰囲気に合わせて、語感がいい言葉を選んでいる印象。
一曲一曲にテーマを決めて歌詞を書いているとは思うが、「全体を通して言う」のではなく、特定のフレーズで訴えかける。

きみなんかより幸せでいて
きみを苦しめたい

「ミドリ」

激しい憎悪を歌って、負の感情のエネルギーの強さを歌った「ミドリ」は特に印象的。

アルバムタイトルが「大正義」だけれども、「正義の形って人それぞれだよね?」と位置づけているようにも感じた。

What a bright light!

「エレクトリック・パブリック」

誰にでも太陽は必要だけれど、
それがどんな形していようが
どうだっていいかもしれないね

「夜明けのオレンジ」

みたいな、「何を信じるか」よりも「信じること自体の強さ」みたいなのを歌っているんじゃないかなと。

それでいて、信じる対象がポルカドットスティングレイであれば最高ということだろうか。

新世代のギターヒーロー誕生の予感

個人的に、「最近印象に残るギタリストっていないな」と感じていたところにこのアルバムを聴いたので、いい出会いとなった。
これから、フェスとかもたくさん出るようだし、更に知名度は上がっていくだろう。

ボーカル雫のインタビューを読む限り、かなり上昇志向の強いバンドのようだ。
いわゆる「バンドシーン」だけでなく、「J-POPシーン」でも活躍していきたいという意思を感じる。

これから、どれだけの引き出しを見せてくれるか。
エジマハルシのギターが大活躍することをこれからも期待しながら、このバンドの動向を追い続けたくなる一枚。

収録曲

1.エレクトリック・パブリック
2.ミドリ
3.シンクロニシカ
4.ベニクラゲ
5.本日未明
6.夜明けのオレンジ (大正義 ver.)

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