NICO Touches the Walls

NICO Touches the Walls「Shout to the Walls!」

投稿日:2014年6月13日 更新日:


NICO Touches the Walls「Shout to the Walls!」(2013)

~手をたたく前に、聴いておくべき~

2007年メジャーデビューの4人組バンド NICO Touches the Walls の5枚目のフルアルバム。
NICO Touches the WallsはauのCMに起用された「手をたたけ」のイメージで、
凄くポップなバンドだと、思っている人が多いかもしれない。
しかし、それは彼らの一面にしか過ぎない。
根付いているのは、「ロックンロール」だと強く感じる作品。

アルバムの始まりは暑苦しさすら感じるメッセージ性が特徴の「鼓動」

「ただ走れ 闇蹴散らして 君の元へと急ぐのさ」

「蹴散らす」って単語が良い。
前進する力強さをひしひしと感じる。

続くのは、良い意味で古臭さを感じる「夢1号」
この曲の不思議なサビの感じは妙に癖になる。

「僕が作ったこの壁を飛び越えていこう」

「壁」はバンド名にも入っているだけに、この曲への自信を感じる。

能年玲奈さんが出演のカルピスウォーターのCMソング「夏の大三角形」
突き抜けた爽やかさを感じる曲だけど、ギターが何本にも重ねられるなど飽きさせない工夫が凝らされている。
これからの季節にピッタリな曲。
(能年玲奈さんはこのCMに出演後「あまちゃん」で大ブレイク。タイミングが悪いというか・・・)

前曲とは打って変わり攻撃的なサウンドが特徴の「アビダルマ」

「頼れそうなヤツは誰なんだ 誰なんだ 誰なんだ」

この勢いなら、僕はNICOにこれからのシーンを頼むことにするよ。

ファンキーな「ストロベリーガール」
曜日にかけた言葉遊びが面白い一曲。

「火曜カッカした課長がキレそう」

火曜からキレられたら、憂鬱だな。

妖艶な雰囲気を感じる「紅い爪」
こういうミドルテンポの曲もさらりと作ってしまうのが、このバンドの器用なところ。
サザンの影響を受けているのかなと感じた。

次の曲は二本のギターが鳴らすカッティングが絡み合う「チェインリアクション」

「何が起こったとしてもおかしくはない時代で 突っ立ている時間はどんどんなくなっていく」

結構、耳が痛いフレーズ。
今のうちに、動いたほうが良いのは分かっているのだけれど、中々一歩が踏み出せない。

そして、以前「連休明けの出社が憂鬱な人に贈る5曲」の記事でも紹介した「ランナー」
この真っ直ぐなメッセージ性には、背中を押される。
ランニングしながら聴きたい曲。(走るの嫌いだけど)

バラード曲「アルペジオ」
曲名通り、アルペジオが多用されている。
アルペジオの音色は本当に寂しい。
僕はアルペジオを弾くのが苦手なので、上手く弾ける人がうらやましい。

「(who)」はインスト。次の曲のイントロと繋がっている。

このアルバムで僕が一番好きな「Mr.ECHO」
透き通るようなギターがたまらない。

「僕の闇と向き合ってこう ちょっとくらい辛くても」

誰でも「闇」の部分は持っていると思う。それを受け入れて向き合っていくのが、本物の強さなんだろうな。
連続チョーキングで感情を駆り立てる古村さんのギターソロが聴きどころ。

ラストはハードロックテイストな「damaged goods〜紫煙 鎮魂歌〜」
歌詞はタバコがテーマ。
タバコを吸うのを賛美しているのか、罵倒してるのか、良く分からない。

一通り聞いてみると、様々なタイプの楽曲があるなと感じた。
メッセージ性の強い曲や、遊び心を感じる曲、懐かしさを感じる曲など凄く器用なバンド。
ほとんどの曲で作曲を手掛けるボーカルの光村さんが、小さい頃から様々な音楽を聴いていたのだと感じる作品。
逆に、器用すぎて「NICO Touches the Wallsはこういうバンド」と表現しにくい気もしてしまうけど。

個人的にギターの古村さんはもっと評価されても良いギタリスト。
派手なギタープレイはないけども、楽曲の色に合わせたプレイは引き出しの多さを感じさせる。

このアルバムは様々な曲を詰め込んだごちゃ混ぜ感が最大の魅力。
ロックって本来自由なものだということを再認識。当然楽曲のクオリティも高い。
アルバム曲(特に④や⑧)はシングルカットしてもおかしくない出来。
NICO Touches the Wallsがただのポップバンドだと思っている人に、
ぜひとも聴いてほしい「ロックンロールアルバム」

① 鼓動
② 夢1号


③ 夏の大三角形

④ アビダルマ
⑤ ストロベリーガール
⑥ 紅い爪
⑦ チェインリアクション

⑧ ランナー
⑨ アルペジオ
⑩ (who)
⑪ Mr.ECHO

⑫ damaged goods ~紫煙鎮魂歌~

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プロフィール

著者:S.S
1990年生まれ。愛知県出身。

邦楽アルバムの感想とコラム記事を中心に書き殴っていきます。
特にロキノン系といわれるジャンルを好んで聴く。

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