My Hair is Bad「mothers」

mothers
My Hair is Bad「mothers」(2017)

2017年11月22日発売、3枚目のフルアルバム。

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全曲感想

1.復讐

毎度のことだけど、「終わり」や「さよなら」を歌ってからマイヘアのアルバムはスタートする。
この曲「復讐」もさよならを歌った歌詞が印象的。

疾走感溢れる楽曲。これぞマイヘアという曲。

2.熱狂を終え

「mothers」収録曲の中で、一番好きな曲。

溢れんばかりの全速力感、「narimi」収録の名曲「アフターアワー」の系譜。
エモーショナル路線マイヘアの完成形といったところ。

ここからが面白い ここからだ

「熱狂を終え」

この歌詞が良い。

まだまだ、こんなもんじゃねえぞと。ロックバンドであり続けることの宣言でしょう。

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3.運命

シングルで発売された楽曲。こちらも勢いを感じる楽曲。

歌詞は、以前発売したシングル「一目惚れ e.p.」収録の「悪い癖」を連想させる歌詞がいくつか。
物語風の歌詞になっており、椎木の歌詞表現がまた新しい段階に入ったのを実感する曲。

4.関白宣言

マイヘアのポップな側面を切り抜いた曲だと思う。
曲調が軽快で、どこか愛くるしさを感じる。

歌詞は、相変わらずな椎木節。
ほんと、どうしようもないやつですよ。それが良いんだろうけど。

5.いつか結婚しても

前作「woman’s」収録曲「恋人ができたんだ」と同じような役割をしているのがこの曲。
珍しく、分かりやすいぐらいハッピーエンドの曲。
どことなくウルフルズ感がするけど、素直に良い曲。

6.元彼女として

曲名的には、「narimi」収録の「元彼氏として」の対になる曲だろうか。
軽快なポップ感は、確かに「元彼氏として」に通じるものはある。

わりとパーティーピーポーな彼女だなと、歌詞を読んで思う。
「週末に円盤回してる」ような人は、個人的に苦手だなと思ったり。

7.僕の事情

椎木の語り曲。

一見、意味がばらばらのフレーズを並べているのに、何だろうこの切迫感は。
30秒足らずの曲なので、あまり語ることはないかな。

8.噂

「一目惚れ e.p.」収録の「クリサンセマム」に連なる、ショートチューン。
わずか10行の歌詞で、物語の終わりから始まりまでを描写したのが凄い。

9.燃える偉人たち

マイヘア流のハードミクスチャーロック。ごりごりのサウンドと挑発的な歌詞。

気が付かすロックバンドの可能性

「燃える偉人たち」

ロックバンドであることを自ら公言する彼ららしい宣言。
やりつくした感があるロックっていうジャンルに新しい風を吹かせてほしい。

10.こっちみてきいて

わりとポップな曲だけど、サビの裏で鳴ってるギターが結構歪んでるのが良い。

男目線で彼女の行動を呆れた様子見ている歌詞。
なんだこの脱力感は。

11.永遠の夏休み

さて、ここからである。

今作はラストの3曲にボーカル椎木の作家性というか、意地を感じる。

「永遠の夏休み」はポエトリーリーディング的に幼い頃の夏休みの描写を言葉にする。
この曲を聴いたら男だったら誰もが「あー、そういえばあんな頃もあったな」なんて思い出すに違いない。
圧倒的に焦燥感をかき立てる。「戦争を知らない大人たち」なんかが好きな人はぜひ聴いてほしい。

12.幻

「運命」とぜひセットで聴いてほしいのが「幻」。
2曲を聴くことで意味が分かるという繋がりがある2曲。

シングルで聴いたときはインパクト弱いかなと思ったけど、この位置に置くことで重みが増した。

13.シャトルに乗って

ラストのこの曲は、彼らの中でも過去最大にスケールが大きい曲だと思う。

世界平和みたいな地球規模の大袈裟なことを出だしで歌ってるけども、段々と生活感のあるフレーズが出てきて身近な詞に変化していく。
「出会いと別れ」っていうマイヘアが以前から歌ってきたことが集約されたような一曲。

最後に

やってること自体は前作「woman’s」から変わってない。

1曲目「復讐」の最初の一音から「あっ、これマイヘアのアルバムだ」と瞬時に認識させる。
歌ってることは相変わらず青いし、3ピースバンドらしいシンプルなバンドアレンジも変わらない。安心安定のマイヘアといったところ。

アルバム全体を聴いていくと、どことなく構成も「woman’s」と似ている。
前半に勢いのある楽曲、中盤にバラードやミクスチャーっぽい曲などを入れつつ、後半には歌詞が印象的な曲が並んだ。
前作が「「woman’s」だったので、「mothers」というタイトルは「女性」という本質は変わってないけど今作で次のステージを登ったという意味だろうか。
「変化」ではなく「進化」を彼らは選んだのだろう。

今までのマイヘアが好きな人だったら、問題なく気に入ってくれる作品だと思う。
良い意味で変わってない、デビューアルバムのような瑞々しさ。

年中ライブしながら作り上げたアルバムだってことを考えたら、制作にしっかり時間をかけたらどんなアルバムになるのかは気になるところ。

でも、ライブをしないマイヘアは違和感があるな。やっぱり彼らの魅力はライブだ。音源では伝わりきらない熱さがある。
いずれにしても、彼らがどこまで上り詰めるのかは見届けなきゃいけないなと。

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