LUNKHEAD

LUNKHEAD「地図」

投稿日:2014年5月18日 更新日:


LUNKHEAD「地図」(2004)

~自分の地図を持っていますか?~

2004年メジャーデビューの愛媛出身4人組バンド LUNKHEAD の1stフルアルバム。
LUNKHEADは凄く好きなバンドで、アルバムは全て聴いているんだけれども、その中でも好きなアルバム。もがき苦しみながらも、前に進む意思を感じる一枚。

①はインスト。曲名通り、楽器の音出し。

②は鋭いギターストロークで始まる。

「負け犬でもいいから逃げ出したい」

とサビで歌い、苦しい感情を吐露する。しかし最後には、

「なあ、強くはなれないよ 強くなりたいよ」

一見、矛盾しているが希望は捨ててない。

③はどこか和風なギターフレーズのイントロが印象的な曲。
ラストサビの歌詞が素晴らしい。

「いつか僕らは心で笑えなくなるかもしれない それでもいつも明日を信じていたい」

何が起こるか分からない世の中だけど、信じる気持ちがなければ生きていけないと僕も思う。

④はメジャーデビューシングル。
初めて行ったランクのライブで最後に歌った曲ということもあり、僕も思い入れが強い。
まさにギターロックというような疾走感。
サビの歌詞を聴くたび、胸が締め付けられる。

「本当は誰かに伝えたくて叫びたくて分かってほしくてそういう気持ちを隠すことが強さだとずっと思っていたんだ」

吐き出したい思いはたくさんあるんだけど、色々考えてしまって吐き出せない。
強い人ってどういう人なんだろう?

⑤はミドルテンポな楽曲。前の三曲とは違ったテイスト。
夜行バスに乗りながら、色々考える曲。

⑥は「白」という色をテーマにした楽曲。
世の中に汚されてしまった自分がどう見られているかを気にする楽曲。
アウトロの転調が怖さを感じさせる。

⑦は歪んだベースで始まるスローテンポな楽曲。

「そういえば今日は一言も出していなことに気づいて急に不安になって僕はなんとなしに声を出してみる」

一人暮らしあるある。でも出そうと思えばちゃんと出るんだよね。当たり前だけど。

⑧は「連休明けの出社が憂鬱な人に贈る5曲」の記事でも紹介した楽曲。

「もうだめだ打ちのめされた そこが僕の始まりだった」

失敗は成功のもとって良く言われるけど、まず始めないと成功も失敗もおきない。
リスクを取らないことがリスクだということを心にとどめておきたい。

⑨はこのアルバムの中でも重い歌詞が際立つ一曲。
自分の目には空が灰色にしか見えなくなった主人公。
ラストには希望が射す。

⑩はスローな楽曲。

「不安で怖くて足がすくんで それでも前を向くことが本当の強さだと僕は心から思うから」

④でも出ていた「強さ」に関する歌詞。ここで一つの答えを出す。

⑪はインディーズ時代からファンに人気のある楽曲。
中華風のギターフレーズが癖になる。
この曲は自転車を全力で漕ぎながら聴きたい。だんだん力強くなる声が感情を揺さぶる。

アルバムラストの⑫はノイズがかったギターで始まる。

「失うものはなんにも無かった あったのは期待と不安だけ」

不安しかないなら苦しいけど、1%でも期待があれば生きていける。

サウンドは僕好みの疾走感あるギターロック。そして自分の苦しい感情を吐き出す歌詞もツボをついてくる。
ボーカルの小高さんをライブで見たとき、凄い熱い人だなと思った。歌に演奏に全身全霊を捧げていた。
そんな人でも悩んでいて、苦しんでいて、もがいている。人間だから当たり前なんだけど。

LUNKHEADのこのアルバムを聴くたびにこう思う、

「僕だけじゃなかったんだって ほっとしたんだ」

④の歌詞がぼくの気持ちを代弁してくれる。
色々と悩んでいる人に、聴いてほしい一枚。もしかしたら、あなたの進む方向を指し示す地図になるかもしれない。

①音
②冬の朝
③プリズム
④白い声
⑤夜行バス
⑥白濁
⑦その間5メートル
⑧前進 / 僕 / 戦場へ (アルバム・バージョン)
⑨灰空
⑩三月
⑪千川通りは夕風だった (G.バージョン)
⑫金木犀

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著者:S.S
1990年生まれ。愛知県出身。

邦楽アルバムの感想とコラム記事を中心に書き殴っていきます。
特にロキノン系といわれるジャンルを好んで聴く。

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