KEYTALK

KEYTALK「OVERTONE」

投稿日:2014年5月27日 更新日:


KEYTALK「OVERTONE」(2014)

~これがウワサのハイブリッドギターロックってやつです~

「90年代のJ-POPは良かったなあ。良い時代だったなあ」
なんて言ってる、あなたに聞いてほしい一枚。
4人組バンド KEYTALK のメジャー進出後、初のフルアルバム。
独特のキャッチーな楽曲に更に磨きがかかった、高品質ポップアルバム。

①は歌謡曲感漂うギターフレーズで始まる一曲。
一歩間違えれれば、ダサくなってしまいそうになるところをオシャレに見せかけるセンス。不思議な魅力。

②はメジャーデビューシングル。これはキャッチーど真ん中の一曲。
歌詞としてはサビで「言えない」と「癒えない」を上手くかけているのが流石KEYTALK。
2番Aメロでリズムを変化、Cメロのツインボーカルの掛け合いなど聞きどころが多い。

③は疾走感があるのに、レトロな感じも受ける彼ららしい一曲。
歌詞も、

「知らないような女抱いて 知らないふりをして 囁けば耳元で消えてくありがとう」

のように、バブル期の歌詞か!と言いたくなる。僕と同世代の人たちのはずなんだが…

④は軽快なカッティングが印象的な一曲。
間奏でベースが荒ぶるなど、個々の楽器の主張が強いのに、キャッチーにまとまるのは才能と言うほかない。

⑤も歌心溢れるギターフレーズで始まる一曲。

「熱い熱い思い 隠している僕がいるよ 夜が明ける前に この心は解き放たれるのかな」

どちらかと言うと、クールな印象を受けるKEYTALKだけど、実は体育会系の人だったりするのかな。

⑥は前作にもあった祭りをテーマにした楽曲。
どんなにテンポを早くしても、海外の祭りではなく、日本の盆踊りの風景が浮かぶのはなぜだろう。
速弾きに挑戦したギターソロが聴きどころ。

⑦はシングル曲で、比較的ストレートなギターロック。と思いきや、Cメロの展開で彼ららしさを覗かせる。

「その手 繋いだまま 急加速していくよ」

ファンの人にはうれしいフレーズ。振り落とされずに、ついていけるのだろうか。

⑧はこのアルバム唯一のスローなナンバー。どストレートなバラード曲。
題名通り「歌」に対する思いを歌う。
KEYTALKのバラード曲は前作を聴いたときにも感じたが、王道の曲調でそれが逆に新鮮で良かったりする。

⑨はワルツっぽい楽曲。歌詞もどこかメルヘンな感じ。
他の楽曲よりもギターのサウンドに癖がなく、耳触りがとことん良い。

⑩はライブで合唱が起きること間違いなしの一曲。

「空泳ぐ 風を呼ぶ」

強風というよりはそよ風で優雅に泳ぐ感じ。余裕がある。

⑪はこのアルバムの中でトップクラスに歌詞が雑。けど、それがノリの良さを演出。
歌詞通り、掻き鳴らすギターソロが格好いい。

⑫は彼らにとっては珍しい正統派、爽やかポップソング。
梅雨~初夏の時期に聴きたくなる。

⑬は聴いていて、「プルオーバー」って何だと思ってしまった。
セーターのことらしい。そんなオシャレなフレーズは僕は知りません。
⑫に続き、シンプルなポップソング。

今回のアルバムもほとんどの曲が3分台と短く、曲数の割にあっさり聴ける。
短い楽曲の中に、様々な展開や癖のあるギターフレーズを入れていこうという意思が感じ取れ、
曲を聴いただけで、「この曲はKEYTALKっぽい」と言えるようなスタイルをこのアルバムで確立した。

個人的にはKEYTALKの⑧のような王道バラードが好きなので、あと一曲でもこういったタイプの曲があると良かった。
また、メンバー4人とも作曲ができるのにもかかわらず、アレンジのせいか似た曲に聞こえるものもあるのが少し残念。
今後はもっと色々なタイプの曲を聴きたい。

J-POPの良いところを吸収して、ギターロックに昇華したハイブリットギターロックバンド KEYTALK。
ロック好き、否、音楽好きなら、2014年現在聴いておかなけらばならないバンドであるのは間違いない。

① バミューダアンドロメダ
② コースター


③ MURASAKI

④ BEAM
⑤ はじまりの扉
⑥ お祭りセンセーション
⑦ パラレル

⑧ メロディ
⑨ Siesta
⑩ シンドローム
⑪ YGB
⑫ 雨のち。夏、
⑬ プルオーバー

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プロフィール

著者:S.S
1990年生まれ。愛知県出身。

邦楽アルバムの感想とコラム記事を中心に書き殴っていきます。
特にロキノン系といわれるジャンルを好んで聴く。

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