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【新曲レビュー】欅坂46「風に吹かれても」

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2017年10月25日発売の欅坂46の新曲「風に吹かれても」のレビュー。

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感想

いま日本の音楽シーンで次の一手が気になるグループを挙げるなら、欅坂46はその筆頭に挙がってくる。
過去に出してきたシングル曲はどの曲も「そう、来たか!」とハッとさせられるもので、いままでのアイドルとは違うグループにしようという意思を強く感じた。
そんな彼女達の新曲はファンキーでポップなダンスナンバー。いままでの曲調、歌詞とはまた違うテイストの曲。

曲中に何度も繰り返される「That’s way」という掛け声と随所で用いられるスキャットが非常に印象的。歌っている側の楽しさが凄く伝わってくる。
数秒に一度は何かしらの掛け声が飛んでくるので、若干くどさはあるものの、Bメロでは掛け声を用いていないのは上手い。「あれ、That’s way言わないの・・・」みたいな良い意味の裏切りをすることで、サビへの期待感を高めている。

個人的に彼女達の曲でいつも思うのは、アコースティックギターを上手く使っているなということ。
「サイレントマジョリティー」や「世界には愛しかない」でも、イントロでアコギの音がよく聞こえるが、この「風に吹かれても」でもイントロやサビ等でアコギが用いられてる。(特に右チャンネルから聞こえる)
強めのアタック音で録音されているのが特徴で、全体を通して聴くとエレクトロな音も多く使われてる中に、このアコギの音色が混ざることでアナログ感を演出。
格好良い曲調でも、切なくて、どこか懐かしさを感じるのはアコギの音色が上手く使われるからだと思う。

歌詞の話をすると、前作「不協和音」がかなり強めの言葉を用いた曲だったので、インパクトが弱いかなと思ったり。

「あれこれと考えてもなるようにしかならないし」

っていう歌詞とか、「That’s way=そんなもんさ」から感じるのはどこか諦めに近い感情。

「大人たちに支配されるな (サイレントマジョリティー)」
「一度妥協したら死んだも同然 (不協和音)」

みたいな自分から行動することを強く後押しするような歌詞を歌ってきた彼女達からしたら、それこそ妥協してしまったなんて思わなくもない。

秋元康みたいな職業作詞家は自分のパーソナルな部分を詞にするタイプではなく、何か外部から発想を貰って詞にするタイプだと思う。
だとすると、これはおそらく欅坂46のメンバーに向けた歌詞なんじゃないかと。
彼女達の熱心なファンではないので詳細は知らないが、1stアルバムリリースに伴う全国ツアーで色々と大変なことがありメンバーが苦しんだとのこと。
そんな彼女達に「気負うな、なるようにしかならない」っていうメッセージを送りたかったんじゃないかなと。

彼女達のシングル表題曲では最も明るいこの曲。新たなファンの拡大につながりそうな一曲。

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著者:S.S
1990年生まれ。愛知県出身。

邦楽アルバムの感想とコラム記事を中心に書き殴っていきます。
特にロキノン系といわれるジャンルを好んで聴く。

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