KANA-BOON「アスター」

アスターのジャケット写真
KANA-BOON「アスター」(2018)

2018年5月30日発売、2ndミニアルバム。

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感想

アルバムタイトルの「アスター」は夏の花の名前で、花占いに用いられることが多い花らしい。

このアルバムは「夏」をテーマに制作することが決まっていたので、夏の花である「アスター」をタイトルにしたとのこと。

「いやいや、ちょっと待ってくれ」と。

「夏の花でイメージする花はなんですか?」
とアンケートされて、「アスター」と答える人はどれくらいいるだろうか?

100人にアンケートしたら、99人は「ヒマワリ」と答えるのでは。

ということは、KANA-BOONがあえて「アスター」を選択したのには、深い理由があるはずだと。

その答えは「アスター」の花言葉にあるようだ。

アスターには「追憶」、「信じる恋」、「変化」といった花言葉があるとのこと。

それを踏まえて、今作に収録されている5曲を聴くと、この花言葉を題材にした曲になっていることに気付く。

この曲は「追憶」、この曲は「信じる恋」というようにそれぞれテーマが振られているわけではなく、どの曲にも「追憶・信じる恋・変化」の要素が入っている。

リード曲「彷徨う日々とファンファーレ」はその代表例。

サイレントムービーのように言葉なくたって
何だって分かってる
変わってくことだって知ってる
さよなら、運命だ、しょうがないよな
恋だって愛だってなんだってやがて忘れる簡単に
一生の誓いも一瞬のつがいも
君もそうだと思ってたよ

「彷徨う日々とファンファーレ」

曲の冒頭、1番Aメロの歌詞に「追憶・信じる恋・変化」の要素をすべて盛り込んでいる。

その他の収録曲も、「夏の星」、「夏の花」、「花火」、「蝉」と夏の風景を切り取りながら、「追憶・信じる恋・変化」を繰り返し歌っていく。

そんな曲達が収録されたアルバムだから「アスター」と名付けたわけだ、「ヒマワリ」ではテーマにそぐわない。

ここまで書いてきて、思ったのは「前作「NAMiDA」も「追憶」とか「信じる恋」について歌った曲があったよな」と。

「NAMiDA」の「way back no way back」、「バイバイハロー」、「涙」という中盤のアルバム曲は、「追憶・信じる恋」について歌った曲だった。

「NAMiDA」で用いたテーマを繰り返したことから分かるように、今作「アスター」は新しいことに挑戦しようとしたアルバムではない。

前作で見つめ直した「メロディーの良さ」と、手に入れた「リズムパターンの多彩さ」をより伸ばしていこうという、今作のサウンド面で感じた印象からも断言できる。

いわば「NAMiDA」の延長戦のような作品。

「NAMiDA」が好きな人は今作も気に入ると思う。

2作続けて同じ路線を継続したことから、前作「NAMiDA」に対する手応えが相当あるんだなと。

同時に、今後もこの路線で行くんだろうなとも思ったり。

前作の感想にも書いたけど、彼らの良さは「キャッチーなメロディー」だと思っているので、この路線を支持したい。

最後に

「なぜ、このタイミングでミニアルバムを発売したんだろう?」と考えていたら、全く見当違いかもしれないけど、ある考えが頭に思い浮かんだ。

わたしも大好きで、KANA-BOONのメンバーも影響を受けたと公言しているアジカンのアルバムとの関係である。

アジカンは2008年にフルアルバム「ワールド ワールド ワールド」を発売し、その3ヶ月後に「未だ見ぬ明日に」というミニアルバムを発売している。

「未だ見ぬ明日に」に収録されている曲は、「ワールド ワールド ワールド」と同時期に作られた。

KANA-BOON「アスター」を聴いていると、アジカンの「未だ見ぬ明日に」を思い出してしまう。(曲の雰囲気は、全く違うのだけれども)

そこで思い当たる節があって、KANA-BOONとアジカンのオリジナルアルバムの発売履歴を調べてみた。

【KANA-BOON】
僕がCDを出したら (1stミニ)
DOPPEL (1stフル)
TIME (2ndフル)
Origin (3rdフル)
NAMiDA (4thフル)
アスター (2ndミニ)

【アジカン】
崩壊アンプリファー (1stミニ)
君繋ファイブエム (1stフル)
ソルファ (2ndフル)
ファンクラブ (3rdフル)
ワールド ワールド ワールド (4thフル)
未だ見ぬ明日に (2ndミニ)

よくあるリリースの仕方なのかもしれないけど、KANA-BOONがアジカンの進んだ道をなぞっているような気がしてならない。

収録曲

1.彷徨う日々とファンファーレ


2.ベガとアルタイル
3.アスター
4.線香花火
5.夏蝉の音

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