indigo la End

indigo la End「藍色ミュージック」

投稿日:2016年6月19日 更新日:


indigo la End「藍色ミュージック」(2016)

~まさにセツナレンサ~

indigo la End待望のメジャー2ndフル。
前作は「切なすぎて死ぬ」と書いたけど、今回も切なさの連打が止まらない。

まず、このアルバムはライブでの盛り上がりを意識した作品ではない。雨が降っている夜に家でじっくり聴くのがよさそう。
事実、年末のカウントダウンジャパンでもこのアルバムに入ってる曲を何曲かやったが、前の方でも手を挙げてる人は少なかった。

そういう意味では盛り上がるロックが好きな人にはオススメ出来ないかもしれない。
ちょっと、最近の盛り上がることだけを意識したロックバンドを聴くのに飽きてきたなという人には自信を持って推せる。

BPMの速い曲はないが、よく聴いてみるとサウンドの骨太さに魅了される。
後鳥さんの太く安定感のあるベースと、新メンバーの佐藤さんの多彩かつ力強いドラムが今までにない彼らを作り上げた。

特にシングル曲の「悲しくなる前に」のイントロのバンドアンサンブルは彼ら二人がいなければ生まれなかったと思うし、
PVも作られている「愛の逆流」は川谷さんの歌を中心に音数自体は少ないが、一音一音の迫力が凄い。

曲の多彩さも広がっており、美しいピアノナンバー「シノブ」や幻想的なサウンドと決意に満ちた歌詞が響く「eye」は新境地。
シングル曲も、前述の「悲しくなる前に」で力強いサウンドを鳴らせば、これぞindigoというような楽曲「雫に恋して」、
さらに初のバラードシングル「心雨」に加え、ライブで最後の曲として定番の「夏夜のマジック」とどれも違う個性の強い楽曲を収録。
音楽的にどんどん挑戦し、最近のバンドの中では独自の立ち位置に立っている。

しかし、どんなにサウンドが進化しようとindigo la Endの核は川谷さんの歌だ。
そして、その歌は切なさを増している。もはや切なさの暴力ともいえる。

「君が好きだってこと以外はこの際どうだっていい (藍色好きさ)」
「止められないの 溢れてしょうがないから 意味もなく声を出すんだ (雫に恋して)」
「土砂ぶりの雨に打たれて 消えてく炎 私は一人泣く (心雨)」

このように溢れる想いを切ない、か細い声で歌ってくる川谷さん。

そして、バンド名が曲名についた「インディゴラブストーリー」の最後では、

「愛し合うだけでもう他に入らないからさ それぐらいは幸せになって欲しい (インディゴラブストーリー)」

と締める。もうね、色々考えちゃうよね誰に向けて書いたんだろう?とかさ。

幅の広い様々な楽曲を世に放ち、唯一無二の存在になりつつあるindigo la End。
そもそも、彼らのバンド名はスピッツのアルバム「インディゴ地平線」から名付けられたという話は有名だが、
スピッツのように、素晴らしいポップソングを世に放ちながらも、音楽的に色々なことに挑戦するバンドになってほしい。
非常に素晴らしいこのアルバムを忘れさせてくれるような作品を届けてくれ。

(雑記)
「雫に恋して」と「忘れて花束」のPV見てると、小島藤子さん可愛いな、川谷さん羨ましいなという感想しか出てこない。
最近の若手バンドにおける、PVにとりあえず可愛い女の子出しとけっていう感じ、嫌いじゃない。

1. 藍色好きさ


2. 雫に恋して

3. ココロネ
4. 愛の逆流

5. シノブ
6. 悲しくなる前に

7. 忘れて花束

8. eye
9. 夏夜のマジック

10. 風詠む季節
11. music A
12. ダンスが続けば
13. 心雨
14. インディゴラブストーリー

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プロフィール

著者:S.S
1990年生まれ。愛知県出身。

邦楽アルバムの感想とコラム記事を中心に書き殴っていきます。
特にロキノン系といわれるジャンルを好んで聴く。

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