GEZAN「狂(KLUE)」


2020年1月29日発売、5枚目のフルアルバム。

感想

新しい音楽を知る手段がTwitterのタイムラインのみになりつつある。

GEZANを知ったのもTwitterから。「新譜が凄い」、「2020年のベストアルバムが早くも決まった」などの称賛の声の数々を信じ、アルバム「狂(klue)」を聴いてみた。

「怒り」「反抗」「革命」などをテーマに、現状に対して鋭く切り込んでいく。統一されたBPMで最初から最後まで熱量を保ち、生きた言葉を吐き続ける。その様は、カウンターカルチャーとしてのロックミュージックの復権を宣言しているかのようだった。

この熱量はどこから生まれるのか。本作に収録されている名曲「東京」を聴いて、”身近にいる大切な人が危害に晒される姿”を具体的にイメージできているからだと思った。

遠い国で戦争が起きたとする。幼い命が簡単に奪われる。そういう遠い国の惨状を他人事に感じる人でも、身近にいる一番大切な人が危害にあったらどうだろうか。怒り狂うはずだ。他人からは狂気に見えても、怒らなければいけないだろう。どこかの誰かのための怒りではなく、あの人のための怒り。そこに優劣は無いけど、後者の怒りに共感を覚えてしまったのだ。

彼らは遠い国の惨状にも怒れる人達だろう。でも、今作から感じたのはその手の怒りでは無かった。偶然にも、日常の景色が変わってしまった2020年。怒りの矛先はどこに向けるべきなのか、本作を聴きながら考えていきたい。

収録曲

1.狂
2.EXTACY
3.replicant
4.Human Rebellion
5.AGEHA
6.Soul Material
7.訓告
8.Tired Of Love
9.赤曜日


10.Free Refugees
11.東京

12.Playground
13.I

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