BUMP OF CHICKEN「aurora arc」

2019年7月10日発売、9枚目のアルバム。

感想

アルバム「ユグドラシル」以前のBUMP OF CHICKENの方が好きだ。

こんなことを書いてしまうと、「現在の彼らは嫌いなのか?」と質問されそうだけどそうじゃない。現在の彼らも間違いなく好きなバンドだ。

好きの基準を点数化して「70点以上が好き」とするなら75点ぐらいが現在の彼らの点数。以前は90点ぐらいあったけれども。

大多数のバンドは自分の中では70点未満なので、今でも特別なバンドであることは間違いない。
それが今の自分にとってのBUMP OF CHICKEN。

さて、約3年半振りのオリジナルアルバム「aurora arc」である。

この作品を聴くとBUMP OF CHICKENというバンドが、不思議な存在に思えてくる。

というのも、彼らはドームツアーが実施できる程のバンドになったにもかかわらず、良い意味で洗練されていない。アルバムを聴いていると、どこか「野暮ったさ」を感じるのだ。

そして、この「野暮ったさ」こそが彼らの魅力のようにも思えてくる。

例えば「Aurora」という曲。キラキラしたイントロに、四つ打ちのリズムが印象的な楽曲だ。スタジアムロックの素質は充分ある。しかし、聴いていると壮大さよりも素朴さの方が勝ってしまう。メロディがわりと平坦で、無理にドラマチックにしようとしてないからか。

「月虹」という曲がある。ケルト風のイントロギターフレーズがカッコいい曲。構成自体はAメロ→Bメロ→サビ→Cメロ→サビという王道中の王道の構成で、目新しさは無い。むしろ、どこか懐かしい印象を受ける。

他にも今作には「ジャングルジム」、「話がしたいよ」、「流れ星の正体」とスローバラードが複数収録されているが、どの曲もアレンジが控えめでシンプルだ。そのせいか、とても純朴な感じがする。

あと、打ち込みがふんだんに使われた「新世界」も面白い。彼ら史上最もポップな曲に仕上がっているが、打ち込みのサウンドにレトロな音使いを盛り込んでいる。

どの曲も隙があるんですよね。

前述した「野暮ったさ」を感じる要因がそれ。天然のものなのか、計算されているのかは分からないけど、そこに彼らの魅力が宿っている気がする。

音楽に限らずしばしば起きる、未完成ではあるけど何故か惹かれるあの感じ。彼らみたいなキャリアのバンドが嫌味なく、この感じを出せるの凄い。

収録曲

1.aurora arc
2.月虹
3.Aurora


4.記念撮影

5.ジャングルジム
6.リボン
7.シリウス
8.アリア
9.話がしたいよ
10.アンサー
11.望遠のマーチ
12.Spica
13.新世界
14.流れ星の正体

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