【ASIAN KUNG-FU GENERATION】アルバム「崩壊アンプリファー」感想


ASIAN KUNG-FU GENERATION「崩壊アンプリファー」(2002)

2002年11月25日発売、1stミニアルバム。

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感想

音楽評論家がデビュー作を称する際に「初期衝動に溢れた」ってフレーズを使ってるのを度々見かける。
「衝動が無かったらバンドなんてやらないよ」と思ったりするけれど、この作品には使わせてください。
感想を一言で言えば、初期衝動に溢れたアルバムだ。

初めての音源ということで、荒く感じる部分はある。
ただ、些細なこと気にするなと言わんばかりに大きな音で鳴るギター。
この頃は、エモ/メロコアバンドの雰囲気が強い。メンバーが90年代後半のバンドシーンを通ってきていることが確認できる。
間違いなく、現在のアジカンでは鳴らさない音。こういう、分かりやすく力強い彼らも好きだな。

心をそっと開いて
ギュッと引き寄せたら
届くよきっと伝うよもっと
さあ

「遙か彼方」

初期の彼らは、「君と繋がること≓コミュニケーション」に対する儚い希望を歌い続けるけど、「遙か彼方」では楽観的に歌い上げる。
続く「羅針盤」もストレート過ぎるぐらいの応援ソングで、当時流行していた青春パンクに通ずるものがあったり。自分は「羅針盤」がこのアルバムで一番好き。潔さが良い。

ただ、「粉雪」以降は様子が変わっていく。

この僕では君の寂しさも
この僕では悲しみも癒やせぬかい?
この僕では君の痛みなど
この僕では苦しみも癒やせぬかい?

「粉雪」

消したい過去、消したい罪
溶け残る響き歪み
消せない過去、消せない罪
溶け残る心

「サンディ」

何度も繰り返される過去への後悔。具体的な言葉で歌っている。
個人的には、後の抽象的な言葉の積み重ねる詞が好きなのでストレート過ぎるなと思っちゃうけど、これはこれで刺さるものはある。
消せるもんなら消したいよねと。ただ、過去を消せないことは分かってるんだ。分かっていても、思っちゃう。そんな日々の繰り返しなんですよ。

壊れてしまったもの

アルバムタイトル「崩壊アンプリファー」から、「壊れてしまったものは何か?」を考察するなら、それは「君との関係」になるだろう。
そして、この作品をきっかけに「君と繋がること」に対し異常なまでに執着して、歌い続けていくのである。
そういう意味で彼らの原点となる作品。若手ロックバンドの勢いってやつを感じ取っちゃってください。

【収録曲】
1.遥か彼方
2.羅針盤
3.粉雪
4.青の歌
5.サンディ
6.12

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