amazarashi

amazarashi「0.6」

投稿日:2014年7月1日 更新日:


amazarashi「0.6」(2010)

~重い、暗い。でも、温かい~

青森県出身の2人組 amazarashi の初の全国流通アルバム。
圧倒的な詩の世界観で、高い評価集める彼ら。
「歌詞を見ながら聴きたい曲が、いまいくつあるだろう。」というキャッチコピー通り、
歌詞の情報量が半端じゃない。彼らの原点となるアルバム。

アコギとキーボードが絡みながら、バンドサウンドが展開されていく「光、再考」

「もっと胸を焦がしてよ 死ぬまで走り続けたいんだよ」

わりと衝撃的なワードも入っているのが、秋田さんの歌詞の特徴とも言える。
しかし、そんな中でシンプルなこの歌詞が刺さる。
いつか差し込むだろう光を求めて、必死にもがく。
生命力を感じる楽曲。

壮大な世界観「つじつま合わせに生まれた僕等」
生命の誕生、経済の発展、戦争の勃発など様々なテーマが含まれている。
まとめるのは難しいのだけど、人間が不思議な生き物だということは分かる。

「人殺しと誰かの不倫と 宗教と流行の店と いじめと夜9時のドラマと 戦争とヒットチャートと」

テレビで流れんのは、こんなのばっかりだよ。
もっと楽しくなること放送してよ。

重いピアノの音色がダークな雰囲気を作る「ムカデ」

「此処にいてもいいですか 生きていてもいいですか」

さんざん黒い感情を吐き出した後に、この歌詞が最後に来るのが泣ける。
誰だって、死ぬよりは生きていたいんだよ。本当は。

宮沢賢治の作品から引用した「よだかの星」
2分にも満たない短い曲。

青春の悩みを吐き出す「少年少女」

「心無い人が多すぎて 僕等は無駄に強くなった」

メンタルだけやたら鍛えられる社会。
痛みや不安を抱えながら生きる。これは死んでいるのと同じなのか。そうかもしれない。

優しいピアノの音色が印象的な「初雪」
出身地青森の景色を思い浮かべて書いた歌詞なのであろう。
最後はとても前向きな歌詞。救われる。

「光、再考 DJ KRUSH remix」これは①の別バージョンなので割愛。

歌詞の世界観を受け入れられるかどうかが全て。
このアルバム以降も基本的には変わらない。現実をただただリアルに紡ぐ、そういう音楽。
サウンド的には、ピアノとアコギがメイン。
静かな入りから段々とバンドサウンドが加わり盛り上げるという形が鉄板。
この歌詞の情報量なら、こういったシンプルなサウンドの方が生きる。

このアルバムを聴いて、ボーカルの秋田さんに興味を持つ。
どういった人生を送ってこれば、こういう世界観の歌詞が思い浮かぶのか。
感受性豊かでなければ、単純にこれほど言葉を並べることはできない。
とにかく、気になる。ライブに行ったことがないので、今度行ってみたい。

デビュー当時のアルバムということで荒さも感じるが、既にamazarashiの世界観は形成されている。
ぜひ、歌詞カードを見ながら聴いてほしい作品。

① 光、再考
② つじつま合わせに生まれた僕等
③ ムカデ
④ よだかの星
⑤ 少年少女
⑥ 初雪
⑦ 光、再考 DJ KRUSH remix

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著者:S.S
1990年生まれ。愛知県出身。

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特にロキノン系といわれるジャンルを好んで聴く。

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