マイベスト

2017年マイベストアルバム10

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先日の楽曲編に続き、2017年のベストアルバムも選びました。
こちらも20枚選ぼうか迷いましたが、昨年同様厳選した10枚を選びました。
2017年最後の記事になります。今年も大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

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1位~10位

10.「熱源」 cinema staff

前作「eve」で見せたポップな側面も内包したまま、「これぞcinema staffの音だ」と言いたくなるシャープで研ぎ澄まされたギターサウンドがアルバムを通じて鳴らされている。
変拍子を用いた曲があったり、やたら辻のギターが細かく動いてたり、もうとにかくcinema staff。
初期の彼らが好きなら気に入るはずだし、今まで彼らを聴いて来なかった人に名刺代わりにオススメできる。

9.「SHISHAMO4」 SHISHAMO

宮崎朝子のボーカルの素晴らしさに気づくことが出来た一枚。声の表情豊かに、なんか目の前で歌ってくれている感じがしてくる。謎のリアルタイム感。
もしかしたら聴いてて退屈に感じる人もいるんだろうなと思うぐらい、心に訴えかけてくる音楽では無いけど、ふとした日常に溶け込む生活感があって、長く聴かれる作品はこういう作品なんだろうなと思ったり。

8.「達磨林檎」 ゲスの極み乙女。

明らかにキャッチーさは抑えている。複雑怪奇な展開の曲があったり、川谷絵音が歌っていることもよく分からない。でもなぜか耳に残る。
振り返ってみると「ゲスの極み乙女。」って変なバンドだった。2015年のヒット曲連発で自分も感覚が狂ってたけど、元々多くの人に受け入れられるような音楽を目指してるバンドじゃないんだった。
遊び心という一言ではすまされないほど、色んなアプローチをしている作品。多くの人には届かないかもしれないけど、自分には色々な音楽的発見をもたらせてくれた一枚。

7.「熱唱サマー」 赤い公園

聴いててマイナスな感情は一切沸いてこなくて、清々しいくらいエネルギーに満ちた作品になってる。ボーカル脱退前最後の作品って感じは一切しない。
初期から色んなタイプの曲をやってて、器用なバンドだなと思ってたけど、今作を聴くとアルバムタイトルも相まってか、佐藤千明の歌があるからこそ、どんなタイプの曲でも赤い公園の曲として成立してたんだなと実感する。
そういう意味で脱退は残念な出来事だけど、またいつか、どこかで、彼女の歌が聴けると嬉しいな。

6.「dry blues」 The Cheserasera

The Cheseraseraが「2017年の個人的ブレイクアーティストNo1」だ。なんで今まで出会わなかったんだろうなと。逆にそういうバンドがまだたくさんいるんだろうなとも思う。
色気を感じるボーカルに、疾走感がありつつ泥臭さも持ったバンドサウンド。「I Hate Love Song」なんて曲があるけど、「この人絶対にラブソング好きだろ」ってツッコんでしまいそうな愛に満ちた楽曲群。
聴いてて感傷的な気分に浸ってしまう。目新しさはないけど、懐かしいギターロックバンド。

5.「光源」 Base Ball Bear

湯浅将平の脱退は残念だった。彼の飛び道具的なギタープレイが彼らの曲に彩りを加えていたことは間違いなかった。しかし、この作品を聴くと喪失で得るものもあることに気づいてしまう。
今作では今まで使用してこなかった楽器の音が目立つ。寂しさもある反面「ギターロックバンドという鎧を脱いだ、Base Ball Bearの新しい可能性」を感じたのも事実。
「すべては君のせいで」、「Low way」なんかを聴くと、 小出祐介の詞を届けるための最適解を「ギターロック」だと信じ込んでいた自分を恥じた。このバンドはさらにここから面白くなると確信している。

4.「mothers」 My Hair is Bad

確実に階段を一段ずつ確実に登っている。こんな書き方をしたら、「一段飛ばしで登っていけ、止まってる時間なんてない」なんてフロムナウオンのあの口調で説教されてしまいそうだけども。
バンドとして何か大きく変わったわけではない、彼らの原点であるライブハウスを思い出させてくれる熱いサウンドを以前同様鳴らし続けている。もしマイヘアが変わったと思うなら、変わっているのはあなたの方だ。
ただ、椎木の書く詞は確実に鋭く感性を増している。詩人としての彼の片鱗を垣間見える作品。

3.「delaidback」 Syrup16g

彼らの曲に対して「暗い」とか「ネガティブ」だとかっていうイメージを持っている人がいるとだろうけど、イメージ先行で本質的なところが抜け落ちている。メロディの良さに注目して聴いてほしい。
この作品を聴いたら、五十嵐隆が優れたメロディメーカーであることを分かっていただけると思う。それぐらい、今作はメロディが立っている。
このバンドらしいのが、今作が未発表曲集であるということ。なんで、このレベルの曲達がお蔵入りになりかけたのか。不思議でしょうがない。

2.「BOOTLEG」 米津玄師

他者との関わりでできたこの作品は、米津玄師史上もっとも普遍性を持ったポップアルバムだと思う。いつの時代に聴いても「新しくも懐かしいね」なんて矛盾した感想が飛び交いそう。
彼が普段から聴いているであろう最近の洋楽のエッセンスを取り入れた曲もあれば、至極ストレートな00年代ギターロックテイストの曲もある。
こういうルーツが見える作品を聴くとアーティストとの距離が縮まった様な感じがする。彼の依然の曲と比べたら、派手さは無いかもしれないけど、今作の曲はどれも親しみやすくて好きなんだ。

1.「Crying End Roll」 indigo la End

しっかり作り込んできたな、と思わず拍手したくなるほど力のこもった作品。音楽的な深さで言えば、indigo la End史上最も深いところまで潜り込んでいる。
難しさはもちろんあるけど、ポップであることに変わりはなくて。BGMとして流してたら、単純に「いい曲だな」と思うし、がっつり集中して聴けばその都度発見がある。色んな聴き方に対応できる作品だと思う。
曲単位で言ったら、以前の彼らの曲の方が好きかもしれない。
ただ、この作品については聴いてて思わず「凄いな」と口にしてしまう回数が多くて、川谷絵音のミュージシャンとしての才能とメンバーそれぞれのスキルの高さに改めて驚いてしまう。
アルバムとして聴いたときに今年一番凄さを感じたのがこの作品、自分にとって今年の1位はこの作品以外考えられない。

ランキングまとめ

1.「Crying End Roll」 indigo la End
2.「BOOTLEG」 米津玄師
3.「delaidback」 Syrup16g
4.「mothers」 My Hair is Bad
5.「光源」 Base Ball Bear
6.「dry blues」 The Cheserasera
7.「熱唱サマー」 赤い公園
8.「達磨林檎」 ゲスの極み乙女。
9.「SHISHAMO4」 SHISHAMO
10.「熱源」 cinema staff

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著者:S.S
1990年生まれ。愛知県出身。

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特にロキノン系といわれるジャンルを好んで聴く。

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