米津玄師

米津玄師「Bremen」

投稿日:2015年10月31日 更新日:


米津玄師「Bremen」(2015)

~郷に入っては郷に従え~

CMソングへの抜擢やフェスでの活躍など、知名度をどんどんあげている彼の3rdフルアルバム。

最初に一周聴いたときに思ったのは聴きやすいなと。そして、変わったなと。
彼の楽曲独特の癖のある不協和音を使ったフレーズは影を潜め、すんなりと入ってくる美メロが中心。
過去から彼を知るファンはもしかたら、違和感を感じるのかもしれないけど、一つのポップミュージックとしての完成度は高い。
前作「YANKEE」(=移民)で、メジャーシーンに移り住んだ彼が定住していくことを決意した作品。
多くの人に聴いてもらうために彼がとったアプローチは、美しいメロディを届けることだった。

アルバムの雰囲気全体は前作と比べると重たい。
アルバムのオープニングを飾るギターレスでエレクトリック色の強い「アンビリーバーズ」では、

「ヘッドライトに押し出されて 僕らは歩いたハイウェイの上を」

と歌い、
中盤のミドルテンポの楽曲「ウィルオウィスプ」の冒頭でも、

「打ち捨てられた高速道路を歩き続けている」

と歌う。

なんとなく、暗闇の中をもがいている様子が思い浮かぶ。決して明るくない未来に向けて進んでいるようだ。
彼がこのアルバムに「Bremen」とつけたのも頷ける。ブレーメンの音楽隊は最終的にブレーメンにたどり着けない。
しかし、最終的に小屋の中で幸せに暮らしていく。
目的地にたどり着くまでのプロセスが大事ということなんだろう。

このアルバムはいままで、彼のことを好きでなかった人に聴いてほしいアルバム。
いままではどこか謎の存在だった、米津玄師の人間性が垣間見える。
決して明るくない未来を生きる僕らの背中をそっと押してくれるに違いない。

「ソングフォーユー 聴こえている? いつでもここにおいでよね そんな歌 届いたら あとは君次第」

(雑記)
このアルバムで一番好きなのは、「Neon Sign」。ハードなギターイントロに耳に残るサビのメロディ。
あと、「再上映」なんかは彼がBUMP OF CHICKENやRADWIMPSの影響を受けているのが良く分かった。

1. アンビリーバーズ


2. フローライト

3. 再上映
4. Flowerwall

5. あたしはゆうれい
6. ウィルオウィスプ
7. Undercover
8. Neon Sign
9. メトロノーム

10. 雨の街路に夜光蟲
11. シンデレラグレイ
12. ミラージュソング
13. ホープランド
14. Blue Jasmine

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特にロキノン系といわれるジャンルを好んで聴く。

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