パスピエ「娑婆ラバ」


パスピエ「娑婆ラバ」(2015)

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感想

前作から比べて、さらに「和」の要素が強まってきてますね。
サウンド、歌詞、大胡田なつきさんの歌唱法、アルバムジャケットにいたるまで、全てが日本的。
聞くところによると、海外進出を狙っているとのこと。
ストロングポイントである「和」を前面に押し出し、他のバンドとの差別化をしていくんだろう。

また、楽曲を聴いていくと二つのタイプに分かれている。
一つは、「裏の裏」、「トキノワ」、「贅沢ないいわけ」というシングル曲に代表される、キャッチ―なポップス。
二つ目は、「蜘蛛の糸」、「花」、「つくり囃子」といった、複雑な要素を混ぜたスルメ曲。
分かりやすく耳に入ってくる曲と、噛みしめなければ理解できない楽曲がバランスを取って共存しているのは、サカナクションと同じようなバランス感覚の良さを感じます。

歌詞を見ていると、直接的な表現が増えてきて人間味が増した印象。
ポップな曲では、「外の世界=娑婆=ライブ」という感じで、外に向かってメッセージを放つ。
一方で「素顔」の一節では、

素直になれない 今の私を愛して

「素顔」

と、とらえどころのない存在だった大胡田さんの口から、凄く生々しい言葉が飛び出してきます。
こういう内面を曝け出しても、受け入れられる自信がついたということの表れでしょう。

三枚目のフルアルバムにして、その世界観は既に完成されて、職人の域に達している。
そして、12月にはバンド初の武道館公演が控えている。時期尚早かと思ってたけど、さらっと乗り越えそうで怖ろしい。
唯一無二の存在感Vo.大胡田なつきさんと、バンドの舵を取るKey成田ハネダさん、そして職人肌のプレイヤー陣。
この五人組の進撃を誰か止めてやってくれ。

(雑記)
当初は顔を晒さなかったメンバーも、最近では露出させてきてますね。
ただ、いまだにライブ映像を見ると上手く顔をよけている映像が多い。カメラマンさんご苦労様です。

【収録曲】
1.手加減の無い未来
2.裏の裏
3.アンサー
4.蜘蛛の糸
5.術中ハック
6.贅沢ないいわけ
7.花
8.ハレとケ
9.つくり囃子
10.ギブとテイク
11.トキノワ
12.素顔

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