キュウソネコカミ

キュウソネコカミ「ハッピーポンコツランド」

投稿日:2015年3月1日 更新日:


キュウソネコカミ「ハッピーポンコツランド」(2015)

~ビビった?~

関西出身5人組バンド キュウソネコカミ のメジャー2ndミニアルバム。
これまで世の中に噛みついてきた彼らだが、今作は少し大人しめな印象。
元々ポップなメロディに良い意味でチープなサウンドが得意の彼らなので、キャッチーな楽曲群が今作もずらり。
だが、物足りない。メジャー進出して、ビビってしまった?

今までのキュウソとは一味違う万人受けしそうな、今作のリード曲「GALAXY」

「生きてる意識俺だけか? 不安になる夜はないか?」

悩むキュウソ、どうした? アニメのタイアップが付いてるだけに無難にまとめてきた。
全体の歌詞を読んでみると、アホっぽいのは今まで同様だけど、随所にメッセージ性入れてる。

温泉讃美歌「OS」
PVを「2014年11月26日」に後悔するという徹底っぷり。
スーパー銭湯が最高だという結論に達するのが、彼ららしいかも。

幽霊にビビりまくりつつ、怖くないと自分に言い聞かせ前に進む「Scary song」
シリアスっぽい雰囲気を出しつつ、セリフが入ったり、ドアのノック音を入れるなど、ごちゃごちゃしてる。
まあ、キュウソっぽい曲。

今作で最も噛みつき、サウンドも格好いい「貧困ビジネス」

「結局そうさ僕らは 誰かのせいにしたいだけ」

国が悪い、親が悪いとか言ってんじゃねぇぞ。自分をまず変えようぜ。
あと、国民年金って頼りになるんですかね?

キュウソ流大人のラブソング!?「要するに飽きた」
個人的には、Base Ball Bearの「そんなに好きじゃなかった」の結婚後版のイメージ。
法的な処理が必要なだけ面倒くさいか。

宝くじで一攫千金を狙った結果・・・「勇者ロトシック」
どうしようもなくクズ野郎の物語なんだけど、最後で、

「倒すべき魔王は自分自身 内側の自分を変えなきゃな」

と自覚したので安心。

キュウソらしからぬ哀愁漂うイントロから「死」について歌う「なんまんだ」
「死」というシリアスなテーマを彼らなりにソフトに伝えようしているのは好印象。
聴いていて、悲しい気分にはならない。こういう伝え方もありか。

今までのような毒を吐くような歌詞は少なくなった。変化と捉えるか、退化と捉えるか・・・。
単純に良い曲を書くバンドなら他にもいくらでもいるわけで、キュウソが勝負するフィールドは別な気が。
あと、「スマホはもはや俺の臓器」、「ヤンキー怖い」といったキラーフレーズが今作は無く残念。
これから先が不安になる作品。この先、メジャーという舞台でどう戦っていくのだろうか・・・。

1. GALAXY


2. OS

3. Scary song
4. 貧困ビジネス
5. 要するに飽きた
6. 勇者ロトシック
7. なんまんだ

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著者:S.S
1990年生まれ。愛知県出身。

邦楽アルバムの感想とコラム記事を中心に書き殴っていきます。
特にロキノン系といわれるジャンルを好んで聴く。

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